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城山公園で正面からぶつかり合う古町大神輿の四角さんと八角さん。白い法被の担ぎ手が神輿を支える様子

本宮の朝、城山公園(堀之内)で正面からぶつかる古町大神輿の四角さんと八角さん。担ぎ棒が大きく傾き、周りの担ぎ手が一斉に支えます(2026年10月7日)。

祭り・伝統行事

松山道後秋祭り

毎年10月5日〜7日、松山市内の神社で一斉に行われる秋祭りのうち、道後の伊佐爾波神社と湯神社の祭礼です。7日の早朝、道後温泉駅前で八町八体の大神輿が本体ごとぶつかり合う「鉢合わせ」が最大の見せ場で、喧嘩神輿の名で知られます。

松山例年 10月5〜7日

次回の開催

日程はまだ掲載していません。例年は10月5〜7日に行われます。公開され次第、このページに開催情報が表示されます。

EHIME NOW編集部(2026年10月7日撮影)

日程の見方

5日が宵宮、6日が本祭、7日が本宮です。見に行くなら7日の早朝で、神社の開門が午前5時30分、鉢合わせは6時30分ごろから始まります。夜明け前に道後へ着いている必要があります。

開催日
毎年10月5日〜7日。曜日に関係なく日付で固定されています。
5日 宵宮・6日 本祭
各神社で神事と神輿の運行があります。
7日 宮出し
午前5時30分に伊佐爾波神社と湯神社が開門し、大神輿が宮出しされて道後温泉駅前に集まります。
7日 鉢合わせ
午前6時30分ごろから道後温泉駅前で、八町八体の大神輿がそれぞれ2回ずつ、計8回ぶつかり合います。

見どころ

鉢合わせ

向かい合った2基の神輿を45度に傾け、本体同士を正面からぶつけます。伊佐爾波神社の6体と湯神社の2体、あわせて8体が参加し、「モテコイ、モテコイ」の掛け声で押し合います。

伊佐爾波神社の石段

宮出しと宮入では、大神輿が伊佐爾波神社の急な石段を上り下りします。駅前の鉢合わせと並ぶ見せ場で、担ぎ手の熱気で神輿が曇って見えると言われます。

松山藩以来の祭り

17世紀の松山藩政時代から続くとされ、藩は阿沼美神社・雄郡神社・伊佐爾波神社の祭りを三祭と呼びました。明治期には道後の宮出しと鉢合わせを見に3万5千人が集まったと新聞に記録されています。

城山公園の鉢合わせ(古町大神輿)

同じ7日の朝、松山城のふもとの城山公園(堀之内)でも、味酒町の阿沼美神社の大神輿がぶつかり合います。黒塗りで屋根が四角い「四角さん」は町方、金色で八角形の「八角さん」は村方の神輿で、その鉢合わせは町人と農民の力比べといわれてきました。道後より人出が少なく、土手の上から見下ろせます。

見に行く前に

  • 早朝に着く

    鉢合わせは6時30分ごろに始まり、宮出しは5時30分です。市内から路面電車で行く場合は始発の時刻を確認し、駅前の観覧位置は5時台に確保します。

  • 駐車場はない

    祭りの駐車場は用意されません。道後温泉駅前は神輿と観客で埋まるため、公共交通か徒歩で行きます。

  • 神輿の進路から離れる

    2トン近い神輿を勢いをつけてぶつけるため、倒れ込むことがあります。ロープの外側で係員の指示に従い、子ども連れは特に距離をとります。問い合わせは伊佐爾波神社(089-947-7447)です。

編集部のおでかけ記録

朝6時半の城山公園で、四角さんと八角さんがぶつかった。

2026年10月7日(水)、午前6時30分ごろに訪問。城山公園(堀之内)

松山秋祭りの本宮は毎年10月7日。鉢合わせといえば道後温泉駅前が有名ですが、同じ朝、松山城のふもとの城山公園(堀之内)でも、古町の大神輿がぶつかり合います。今年はこちらを見に、夜明けの城山公園へ行ってきました。

着いたのは6時半ごろ。空が明るくなりはじめた広場には、すでに白い法被の担ぎ手と見物の人が集まっていて、ロープで囲われた中央のスペースに照明が灯っていました。公園の土手の上に立つと、広場全体が見渡せます。

夜明けの城山公園。ロープで囲われた広場に担ぎ手が整列し、周りを見物の人が囲みます。土手の上から。
夜明けの城山公園。ロープで囲われた広場に担ぎ手が整列し、周りを見物の人が囲みます。土手の上から。

黒い「四角さん」と、金色の「八角さん」。

古町の大神輿は2基。屋根が四角い黒塗りの神輿が「四角さん」、八角形で金色に輝く神輿が「八角さん」と呼ばれています。愛媛県史の記録では、四角さんは町方(町人)の神輿、八角さんは村方(農民)の神輿で、その鉢合わせは町人と農民の力比べといわれてきました。

担ぎ手の法被の背中にも「四角会」の文字。ぶつかる前には、神輿のまわりに人の輪がぎゅっと縮まって、上に乗った人が合図を送ります。

鉢合わせの前。金色の八角さんのまわりに、担ぎ手が集まります。
鉢合わせの前。金色の八角さんのまわりに、担ぎ手が集まります。
担ぎ上げられた四角さん。上に乗った2人が、担ぎ手に合図を送ります。
担ぎ上げられた四角さん。上に乗った2人が、担ぎ手に合図を送ります。

掛け声と、ぶつかる音。

そして鉢合わせ。向かい合った2基が担ぎ上げられ、勇壮な掛け声とともに正面からぶつかります。神輿同士が当たる音は想像よりずっと大きく、土手の上まで響いてきました。担ぎ棒が傾き、神輿が大きく揺れて、周りの担ぎ手が一斉に支えに入ります。

何度か繰り返されるうちに、見物の人からも声が上がります。朝6時台とは思えない熱気でした。

正面からぶつかる四角さんと八角さん。担ぎ棒が大きく傾きます。
正面からぶつかる四角さんと八角さん。担ぎ棒が大きく傾きます。
ぶつかった直後。上に乗った人が体勢を立て直します。
ぶつかった直後。上に乗った人が体勢を立て直します。
担ぎ手の輪が崩れないよう、周りから一斉に支えます。
担ぎ手の輪が崩れないよう、周りから一斉に支えます。

阿沼美神社の祭り。

この大神輿は、松山市味酒町の阿沼美神社(あぬみじんじゃ)の秋祭りのものです。神社はもともと勝山、つまり今の城山の峰にまつられていて、慶長年間に加藤嘉明によって現在地に移されたと伝わります。城山公園で鉢合わせが行われるのは、そういう土地のつながりがあるからです。

松山藩の時代には阿沼美神社、雄郡神社、伊佐爾波神社の祭りが「三祭」と呼ばれ、明治の新聞にも四角・八角の鉢合わせの記録が残っています。今朝見た光景は、少なくとも100年以上前から同じ掛け声で続いているものでした。

見に行くなら。

日付は毎年10月7日で固定。朝6時ごろから動き出すので、5時台に着いていると落ち着いて場所を選べます。広場はロープで区切られていて、神輿は勢いよく動くので、ロープの内側には入らず、係の人の指示に従ってください。小さな子ども連れなら、土手の上から見下ろす位置が安心です。

道後温泉駅前の鉢合わせも同じ朝の6時30分ごろから始まるので、両方を見るのは難しいです。道後の熱気を間近で感じたい人は道後へ、少し落ち着いて神輿そのものを見たい人は城山公園へ、という選び方になります。

写真・訪問記:EHIME NOW編集部。写真は2026年10月7日午前6時台の様子です。人が写る写真は顔をぼかしています。四角さん・八角さんの由来は愛媛県生涯学習センター「えひめの記憶」(愛媛の祭り)、神社の由緒は愛媛県神社庁の阿沼美神社の項によります。運行の時刻や順序は年によって変わることがあります。