岩城島の「青いレモン」とは? 皮までかじれる、瀬戸内の“レモンの島”へ

レモンは、黄色いもの。そう思っていませんか?
瀬戸内海に浮かぶ愛媛県上島町(かみじまちょう)の岩城島(いわぎじま)では、秋になると、まだ黄色くなる前の緑のレモンが枝いっぱいに実ります。この島のニックネームは「青いレモンの島」。しかもそのレモンは、皮までまるごと使えるのです。
岩城島の海。底まで見えるほど澄んでいます 撮影: RitikaPahwa4444 / Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0
ひと目でわかる、岩城島のレモン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| どこ? | 愛媛県上島町の岩城島(しまなみ海道の生口島のすぐ東) |
| ニックネーム | 青いレモンの島 |
| ここがスゴイ | 化学農薬を使わずに育て、ワックスも防腐剤も使わない。だから皮まで使える |
| 品種 | アレンユーレカ |
| 青いレモンの時期 | 10月〜12月 |
| 黄色いレモンの時期 | 12月〜5月 |
| 島での楽しみ | レモンの散歩道、積善山の展望台、いわぎ物産センター |
皮までかじれる、だから「島のレモン」
レモンのいちばんおいしいところは、実は皮にあります。さわやかな香りのもとは、皮にたっぷり含まれているからです。
岩城島のレモンは、化学農薬を使わない栽培で知られています。収穫したあとも、ワックスや防腐剤を使いません。だから、皮をすりおろしても、薄切りにして皮ごと食べても安心。ふつうは捨ててしまう皮まで、まるごと味わえるのが島のレモンです。
黄色くなる前の緑のレモン。写真は岩城島のものではなく、一般的なレモンの若い実です 撮影: Commonists / Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0
青いのは、秋から冬だけ
岩城島のレモンには、ふたつの季節があります。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6〜9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 青いレモン | ● | ● | ● | ||||||
| 黄色いレモン | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
レモンは、熟すにつれて緑から黄色に変わります。黄色くなる前に収穫する青いレモンは、きりっとした酸味とさわやかな香り。黄色いレモンは、酸味がまろやかになって果汁もたっぷりです。
熟して黄色くなったレモン。写真は岩城島のものではありません 撮影: Ivar Leidus / Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0
島の名前にもなっている「青いレモン」に出会えるのは、10月から12月だけ。いまの季節が、ちょうど青いレモンの旬です。
青いレモン、こう使いたい
| 使い方 | おすすめポイント |
|---|---|
| 炭酸水に | 薄切りを2〜3枚。皮の香りが立って、それだけでごちそう |
| 焼き魚・揚げ物に | 搾るときに皮の香りも一緒に。瀬戸内の魚と相性抜群 |
| 皮をすりおろして | パスタやサラダ、お菓子に。皮まで使える島のレモンならでは |
| はちみつ漬け | 皮ごと薄切りにして漬けるだけ。お湯で割ってもおいしい |
レモン畑の中を歩く「レモンの散歩道」
島に来たら、ぜひ歩いてほしいのが「レモンの散歩道」です。
島の西部、レモン畑のあいだを抜ける全長約1kmの道で、1994年5月に整えられました。景色がよく、夕日が美しい場所であることから遊歩道になった道です。秋から春にかけては、レモンが鈴なりになった畑を眺めながら歩けます。
途中の祥雲寺(しょううんじ)には、舟の形に枝を広げた「舟形ウバメガシ」も。散歩道に駐車場はなく、農道も兼ねているので、車に気をつけて歩きましょう。
岩城島の浜辺。のんびり歩くだけで気持ちのいい島です 撮影: RitikaPahwa4444 / Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0
積善山から、瀬戸内を見下ろす
もう一歩足をのばすなら、島の真ん中にそびえる積善山(せきぜんさん)へ。標高369.8m、その形から「岩城富士」とも呼ばれる山です。山頂の展望台からは、瀬戸内の島々を360度ぐるりと見渡せます。春には約3,000本の桜が咲き、島じゅうがピンク色に染まります。
岩城島から眺める瀬戸内の島々 撮影: Kanyeh911 / Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0
島で買う・味わう
- いわぎ物産センター:島のレモンを使ったマーマレードなどの加工品が並びます。おみやげ探しはここから。
- 農園のカフェ:2022年には、レモン農園が自ら営むカフェも開業。島のレモンを使ったドリンクが楽しめます。
- 加工品いろいろ:レモン果汁、レモン飴、レモンを丸ごと使った粉末、島のレモンからとった精油まで。上島町のふるさと納税の返礼品でも見つかります。
岩城島への行き方
岩城島へは、船で渡ります。船に乗るところから、もう島旅は始まっています。
生口島からのフェリーが着く岩城島の小漕港 撮影: RitikaPahwa4444 / Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0
| 出発地 | 行き方 |
|---|---|
| しまなみ海道の生口島から | 洲江(すのえ)港からフェリーで小漕(おこぎ)港へ |
| 因島(広島県)から | 土生(はぶ)港からフェリー・快速船で長江港・岩城港へ |
| 今治から | 今治港から芸予汽船の快速船で岩城港へ |
2022年には岩城橋が開通し、岩城島は生名島(いきなじま)と橋でつながりました。弓削島・佐島・生名島・岩城島を結ぶ「ゆめしま海道」で、上島町の島めぐりもぐっと身近になっています。
岩城島と生名島を結ぶ岩城橋 撮影: ブルーノ・プラス / Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0
船の時刻は季節や曜日で変わるので、出かける前に確かめてください。問い合わせは上島町岩城総合支所(0897-75-2500)です。
