DATA STORY 2025
数字で見る愛媛観光 20252,461万人が選んだ場所、伸びた場所
愛媛県が毎年まとめる観光統計の最新版(2025年)を、EHIME NOW 編集部がグラフにしました。 どこから来て、いつ来て、どこへ行ったのか。そして、いま静かに伸びている場所はどこか。 数字はすべて県の公表値で、編集部の推測は入れていません。
2026/10/23 公開・出典: 愛媛県「観光客数とその消費額」(令和7年)

観光客総数(延べ)
2,461万人
前年比 +6.8%
県外からの観光客
1,061万人
前年比 +6.9%
観光消費額
1,197億円
前年比 +29.3%
コロナ前(2019年)比
92%
観光客総数の回復率
01 / TREND
愛媛に来た人は、コロナ前の9割まで戻った
2025年の観光客総数は延べ2,461万人。5年連続で増え、2019年(2,664万人)の92%まで回復しました。過去最多だった2016年(2,746万人)には、あと285万人です。
2020〜2021年は新型コロナの影響で1,635万人まで落ち込み、その後4年で826万人戻しました。
年別の数字を見る
| 年 | 総数(千人) | 県外 | 県内 |
|---|---|---|---|
| 2,004 | 24,994 | 8,912 | 16,082 |
| 2,005 | 23,484 | 8,225 | 15,259 |
| 2,006 | 23,489 | 8,349 | 15,140 |
| 2,007 | 24,354 | 8,611 | 15,743 |
| 2,008 | 24,129 | 8,223 | 15,906 |
| 2,009 | 24,730 | 9,341 | 15,389 |
| 2,010 | 25,267 | 9,821 | 15,446 |
| 2,011 | 24,509 | 9,396 | 15,113 |
| 2,012 | 25,235 | 9,917 | 15,318 |
| 2,013 | 25,281 | 9,931 | 15,350 |
| 2,014 | 26,468 | 10,891 | 15,577 |
| 2,015 | 27,085 | 11,323 | 15,762 |
| 2,016 | 27,455 | 11,502 | 15,953 |
| 2,017 | 26,999 | 11,328 | 15,671 |
| 2,018 | 25,392 | 10,750 | 14,642 |
| 2,019 | 26,641 | 11,268 | 15,373 |
| 2,020 | 17,183 | 6,984 | 10,199 |
| 2,021 | 16,353 | 6,583 | 9,770 |
| 2,022 | 20,108 | 8,500 | 11,608 |
| 2,023 | 22,782 | 9,785 | 12,997 |
| 2,024 | 23,042 | 9,923 | 13,119 |
| 2,025 | 24,610 | 10,608 | 14,002 |
県外客と県内客はどちらも前年比7%前後の伸びで、県外客の割合は43%。「県民が県内を楽しむ」旅が過半数を占めるのは、この統計の長年の特徴です。
02 / AREA
伸びているのは今治と南予。松山は横ばい
5つの圏域がすべてプラスでしたが、伸び方に差があります。今治圏域は+10.7%、八幡浜・大洲は+9.4%、宇和島は+8.8%。いちばん大きい松山圏域は+2.8%にとどまりました。
- 今治+10.7%496万人
- 東予東部+9.9%276万人
- 八幡浜・大洲+9.4%399万人
- 宇和島+8.8%275万人
- 松山+2.8%1,015万人
棒は伸び率、右の数字は2025年の観光客総数。色の濃い圏域は伸び率8%以上。
圏域別の数字を見る
| 圏域 | 主な市町 | 2025年(千人) | 2024年 | 県外客 | 県内客 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東予東部圏域 | 四国中央・新居浜・西条 | 2,758 | 2,510 | 813 | 1,945 |
| 今治圏域 | 今治・上島 | 4,960 | 4,479 | 3,175 | 1,785 |
| 松山圏域 | 松山・伊予・東温・久万高原・松前・砥部 | 10,148 | 9,874 | 5,327 | 4,821 |
| 八幡浜・大洲圏域 | 八幡浜・大洲・西予・内子・伊方 | 3,993 | 3,651 | 485 | 3,508 |
| 宇和島圏域 | 宇和島・松野・鬼北・愛南 | 2,751 | 2,528 | 808 | 1,943 |
県外客の伸びは宇和島圏域(+14.6%)と八幡浜・大洲圏域(+13.8%)が最も大きく、県内客の伸びは今治圏域(+10.7%)と東予東部圏域(+9.9%)が最大。南予は県外から、東予は県内から人が増えています。
03 / FROM WHERE
関東からの客が初めて四国3県を上回った
県外客1,061万人の内訳です。最も多いのは中国地方、次いで近畿。関東は+12.0%と大きく伸びて3位に上がり、四国3県(-5.5%)と順位が入れ替わりました。九州も+12.3%です。
- 中国地方251万人前年比 +6.6%
- 近畿224万人前年比 +6.8%
- 関東201万人前年比 +12.0%
- 四国3県187万人前年比 -5.5%
- その他105万人前年比 +20.8%
- 九州92万人前年比 +12.3%
色の濃い地域は前年比10%以上の伸び。「その他」は関東を除いた北海道・東北・中部など。
発地別の数字を見る
| 発地 | 2025年(千人) | 2024年 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 中国地方 | 2,514 | 2,359 | +6.6% |
| 近畿 | 2,244 | 2,101 | +6.8% |
| 関東 | 2,008 | 1,793 | +12.0% |
| 四国3県 | 1,873 | 1,982 | -5.5% |
| その他 | 1,047 | 867 | +20.8% |
| 九州 | 922 | 821 | +12.3% |
県外客の受け入れ先は松山圏域が50.2%、今治圏域が29.9%で、この2圏域で8割。南予(八幡浜・大洲4.6%、宇和島7.6%)はまだ小さいものの、どちらも前年から比率を上げました。
04 / WHEN
いちばん混むのは8月。意外な2位は11月
1年のうち、観光客のおよそ13%が8月に集中します。2位は紅葉と秋祭りの11月で、ゴールデンウィークの5月より多いのが愛媛らしいところ。いちばん空いているのは2月です。
色の濃い月は構成比9.5%以上。11月は前年の9.95%から10.55%に伸びました。
月別の数字を見る
| 月 | 構成比(%) | 前年(%) |
|---|---|---|
| 1月 | 6.56 | — |
| 2月 | 5.52 | — |
| 3月 | 7.85 | — |
| 4月 | 8.85 | 8.42 |
| 5月 | 8.95 | 9.23 |
| 6月 | 6.42 | — |
| 7月 | 8.88 | 8.68 |
| 8月 | 12.89 | 12.75 |
| 9月 | 7.26 | — |
| 10月 | 9.67 | 9.63 |
| 11月 | 10.55 | 9.95 |
| 12月 | 6.60 | — |
目的別では「買物」が33.5%で最多、「文化・歴史」が20.1%(前年18.4%)に伸び、「スポーツ・レクリエーション」が14.1%(前年15.6%)に減りました。城や博物館、町並みを目当てにする人が増えています。
- 買物33.5%前年 33.7%
- 文化・歴史20.1%前年 18.4%
- スポーツ・レクリエーション14.1%前年 15.6%
- 温泉10.0%前年 9.6%
- 行事・祭事6.4%
- 自然6.0%
- イベント5.0%
- 産業観光4.8%
色の濃い項目は前年より構成比が上がったもの。1人が複数の観光地を訪れる場合は、それぞれの分野で数えています。
05 / MONEY
使うお金は3割増。いちばん伸びたのは宿泊費
観光消費額は1,197億円で前年比+29.3%。人数の伸び(+6.8%)を大きく上回りました。1人あたりに直すと約4,864円で、前年の約4,019円から2割以上増えています。
- 土産品購入費487億円前年比 +23.9%
- 宿泊費336億円前年比 +37.7%
- 域内交通費238億円前年比 +21.4%
- その他(飲食代など)136億円前年比 +46.2%
色の濃い項目は前年比30%以上。宿泊費と飲食代などの伸びが目立ちます。
消費額の数字を見る
| 項目 | 2025年(億円) | 2024年 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 土産品購入費 | 487 | 393 | +23.9% |
| 宿泊費 | 336 | 244 | +37.7% |
| 域内交通費 | 238 | 196 | +21.4% |
| その他(飲食代など) | 136 | 93 | +46.2% |
06 / HOW
団体旅行が戻ってきた。貸切バスは15%増
移動手段は自家用車が61%で変わらず首位ですが、伸び率では貸切バス(+14.9%)と鉄道・航路などの定期路線(+12.6%)が自家用車(+3.4%)を大きく上回りました。
- 自家用車1,511万人前年比 +3.4%
- 貸切バス464万人前年比 +14.9%
- 定期路線(鉄道・バス・航路・空路)423万人前年比 +12.6%
- その他(タクシーなど)63万人前年比 -0.6%
色の濃い手段は前年比10%以上の伸び。
- ビジネスホテル2,450前年比 +6.9%
- 旅館1,041前年比 +2.0%
- シティホテル386前年比 -2.8%
- 簡易宿所101前年比 -37.3%
- 会社・団体の宿泊所44前年比 +100.0%
- リゾートホテル42前年比 -50.0%
延べ約41万人泊のうち、ビジネスホテルが60%。出典は観光庁「宿泊旅行統計調査」。
海から来る人も増えた
- 佐賀関 → 三崎361,663+8.5%
- 別府 → 八幡浜140,950+6.2%
- 臼杵 → 八幡浜135,269+3.3%
- 広島 → 松山(フェリー)132,927+23.0%
- 大阪・神戸 → 東予93,806+17.7%
- 柳井 → 三津浜66,830+3.5%
- 小倉 → 松山6,9442025年6月末で運航終了
広島→松山は前年比23%増。小倉→松山航路は2025年6月末で運航を終えました。
07 / PLACES
100万人クラブは5か所。松山城は天守だけで61万人
県統計には主要観光施設の年間利用者数も載っています(約130施設、市町からの報告)。年間100万人を超えたのは5か所。松山城はロープウェイ・リフトの延べ利用が164万人、天守入場者が61万人で、どちらも前年比2割増でした。
- 松山城ロープウェイ・リフト約164万人+22.9%
- 道の駅 みなとオアシス うわじまきさいや広場約118万人-1.7%
- 八幡浜みなっと約108万人+2.3%
- 道後温泉本館約106万人+13.9%
- 道の駅 天空の郷さんさん約100万人+2.5%
- 松山城約61万人+23.1%
- 道の駅 どんぶり館約48万人-4.5%
- 道の駅みしょうMIC約46万人-0.9%
- マイントピア別子約43万人-7.1%
- とべ動物園約41万人-0.5%
色の濃い施設は前年比10%以上の伸び。松山城ロープウェイ・リフトは延人数、道後温泉は本館・椿の湯・飛鳥乃湯泉の合計。
08 / RISING
伸び率1位は愛南町の石垣の里。南予の小さな場所が動いている
規模を問わず前年比が高かった施設を並べると、上位は南予に集中しました。愛南町の外泊「石垣の里」は3倍、大洲市の風の博物館は1.8倍。前年が少ない施設は数百人の増減で率が跳ねるので、実数も一緒に見てください。
- 外泊「石垣の里」+203.2%4,345人
- 滑床渓谷+123.1%約8.5万人・滑床ビジターセンターR6.9~R7.3閉館
- 風の博物館+76.9%5,106人
- 石鎚成就スキー場+54.6%約1.2万人
- 愛南町・鹿島海水浴場+42.5%1,568人
- 馬瀬山公園(合計)+41.7%約4.1万人
- ガイヤナ&ユメカイナ+39.3%7,187人
- 一本松温泉 あけぼの荘+34.1%約9.3万人
- 久万スキーランド+28.4%約4.2万人
- 宇和島市立伊達博物館+28.1%約1.2万人
右の数字は2025年の利用者数。滑床渓谷はビジターセンターが2024年9月〜2025年3月に閉館していた影響があります。
NOT CROWDED YET
伸びているのに、まだ混んでいない18か所
前年比15%以上伸びて、それでも年間5万人に届かない施設だけを集めた特集があります。この記事と同じ県統計から機械的に選んでいます。
ArchetypeRyan / Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0
外泊「石垣の里」
幕末から明治初期に形成された外泊集落で、台風や季節風から家と暮らしを守るため、軒近くまで積み上げた石垣が斜面一帯に連なります。海、急斜面、家並みが一体となった景観から、厳しい自然に適応した漁村の知恵を読み取れます。
所在地: 愛媛県南宇和郡愛南町外泊
09 / DOWN
減った施設もある
前年より15%以上減った施設(前年5,000人以上)です。県統計には理由が書かれていないため、ここでは数字だけを載せます。休館や改修、計測方法の変更が含まれる可能性があります。
- 内子座-63.2%約1.1万人(前年 約3万人)
- よしうみローズ館-50.0%2,616人(前年 5,230人)
- 面河山岳博物館-24.7%7,302人(前年 9,697人)
- 又新殿(道後温泉)-21.9%約1.5万人(前年 約2万人)
- 宝泉坊温泉・クアテルメ宝泉坊-18.4%約4.8万人(前年 約5.9万人)
- かわら館-18.4%6,234人(前年 7,639人)
棒の長さは前年を100としたときの2025年の水準。
NEXT TRIP
さて、次はどこへ行きましょう
2,461万人の足取りを数字で追ってきました。王道の松山城や道後温泉はますます賑わい、南予の小さな町には新しい流れが生まれています。 この統計をひとつの地図代わりに、次のおでかけ先を決めてみてはいかがでしょうか。混み合う場所も、まだ知られていない場所も、どちらも愛媛です。 みなさんの2026年が、愛媛でわくわくする一年になりますように。
この記事の数字について
- 出典: 愛媛県「観光客数とその消費額」(令和7年)(愛媛県 観光国際課)。2025年1〜12月の推定値で、県内793か所の観光地・観光施設について市町から報告された数をもとにしています。
- 観光客数は「延べ人数」で、同じ人が複数の場所を訪れればその回数だけ数えます。施設別の利用者数は施設ごとの集計方法(入場者数・延人数・推計)によります。
- 宿泊施設別の宿泊者数の出典は観光庁「宿泊旅行統計調査」です。
- 前年比や1人あたりの金額は、県の公表値から EHIME NOW が計算しました。増減の理由は県統計に記載が無いため、本文では推測していません。
- 年に1回、県の公表後に更新します。各スポットの営業時間や料金は案内ページと公式サイトでご確認ください。



