グルメ松山
朝から鍋焼きうどん、という松山の幸せ

松山の鍋焼きうどんが、好きです。
好きなんだけれど、朝から並んで食べに行くのは、正直すこし腰が重い。休みの日くらいは、ゆっくりしたいなぁと思ってしまう。布団でだらだらしているうちに、気づけばもうお昼前。それでも頭のどこかには、あの甘いつゆがずっとちらついている。
それなら、自分で作ってみようかな、と思い立ちました。
アルミの鍋は持っていないので、普通の小鍋で。出汁に砂糖を少し多めと、醤油とみりんをほんの少し。味見をして、「もう少し甘いほうが松山らしいかな」と砂糖を足す。これだけのことなのに、なんだか少し楽しい。

具は、冷蔵庫にあるもので十分。卵、かまぼこ、ねぎ、少しだけ残っていたお肉。うどんを入れてことこと煮て、最後に卵をそっと落とす。あとは蓋をして待つだけ。びっくりするくらい、簡単でした。
ふうふう言いながら、一口すすってみる。
……あ、これこれ。
ちゃんと甘い。ちゃんと、松山の味がする。お店のものと同じ、とまでは言わないけれど、あの感じが、ちゃんと家で出せている。それが、なんだかとても、ほっとしました。並ばなくても、早起きしなくても、休みの日に自分でこの味にたどり着ける。そう思うと、ふしぎと安心したのです。
昼下がりに、ひとりで鍋を抱えて、うどんをすする。たったそれだけのことなのに、なんだか満たされている。お腹もあたたかいし、気持ちもあたたかい。
来週からまた仕事だけれど、なんだか、頑張れそうな気がしてきました。
派手なことは、何もしていません。ただ、家で鍋焼きうどんを作って食べただけ。
ほんでも、こういう地味な幸せがいちばん効くんよなぁ。そんなことをふと思った、日曜の昼でした。
