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グルメ松山

鯛そうめんとは?鯛の姿煮とそうめんを大皿に盛る、愛媛の祝い膳の主役

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愛媛の祝いの席には、大皿に白い波を立てたような料理が出ます。茹でたそうめんを波の形に盛り、その上に一尾まるごと煮た鯛をのせた「鯛そうめん」です。

細く長いそうめんと、「めでたい」に通じる鯛。縁起のよいものを二つ重ねた、ハレの日のための一皿です。

どんな料理?

材料は、タイ、そうめん、干ししいたけ、卵、ねぎ。

鯛は調味料で煮て姿煮にし、茹でたそうめんを大皿に盛った上にのせます。鯛の煮汁は、つけ汁またはかけ汁として使い、そうめんに鯛のうま味を移して食べます。南予地方では、錦糸卵と千切りにした干ししいたけを添え、薬味と一緒に食べます。

農林水産省の「うちの郷土料理」によると、伝承地域は県内全域。とくに瀬戸内海沿岸部でよく食べられてきました。

「鯛めん」と「鯛のめんかけ」

呼び名は地域で変わります。

  • 松山市周辺 ― 鯛めん
  • 南予地方 ― 鯛のめんかけ

また松山地域では、五色そうめんを使うことが多く、神への供物になったといわれています。白・黄・赤・緑・茶のそうめんに鯛の姿煮が重なるので、祝いの席がいっそう華やかになります。

店頭に下がる五色そうめんの展示と、箱入りの商品松山の五色そうめん(2009年6月撮影) 撮影: David McKelvey / Wikimedia Commons CC BY 2.0

五色そうめんは、江戸時代から松山で受け継がれてきた彩りのそうめんです。

なぜ祝いの席なのか

そうめんを食べる習わしには、七夕の織女にちなみ、糸のようなそうめんを食べるようになったという言い伝えがあります。室町時代の風習が、江戸時代には庶民にも広がったとされます。

そこに、魚の王者である鯛が加わります。細く長く、幾重にも幸せが続くようにという願いを込めたそうめんと、めでたい鯛。婚礼では、両家の親族がめでたく対面したことを祝う意味も重ねられてきました。

出される場面は、婚礼、棟上げ、還暦、喜寿の祝い、赤ちゃんのお食い初めなど。宇和島市では、上座に「鯛そうめん」と「ふくめん」の彩り鮮やかな大皿を2皿並べておく風習があります。

つくり方の要点

  1. 鯛を調味料で煮て、姿煮にする
  2. 干ししいたけを水で戻し、味をつけて煮てから千切りにする
  3. 卵を薄焼きにして錦糸卵をつくる
  4. ねぎを小口切りにする
  5. そうめんを茹でて皿に盛り、鯛をのせ、しいたけ・錦糸卵・ねぎを散らす

煮汁を張るか、別のつゆで食べるかは家庭や店によって違います。温かいまま食べることも、冷やして食べることもあります。

食べに行くなら

いまも結婚式や親族の祝いの席でごちそうとして食べられていて、仕出し屋や飲食店で提供されるほか、家庭でもつくられます。

日常のメニューとして常に置いている店は多くありません。観光で食べたい場合は、郷土料理を掲げる店や、鯛料理を扱う店に、提供の有無を事前に確かめるのが確実です。人数分の鯛が要るため、予約制になっていることもあります。

同じ鯛を使う料理でも、宇和島鯛めしは刺身、松山鯛めしは炊き込み、鯛そうめんは姿煮と、調理法がまったく違います。食べ比べると、愛媛と鯛の関係の深さが見えてきます。

このページの下では、EHIME NOW に登録されているお店を紹介しています。営業時間や定休日は変わることがあるので、出かける前に各店の案内を確かめてください。

参考にした情報

写真について

本文の写真は Wikimedia Commons の自由ライセンス作品で、写真の下に撮影者とライセンスを記載しています。鯛そうめんそのものの自由ライセンス写真が見つからないため、松山の五色そうめんの写真を掲載しています。

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