三津浜焼きとは?松山の港町で親しまれる麺入り重ね焼き

三津浜焼きは、松山市の港町・三津浜で親しまれてきたご当地お好み焼きです。
見た目は広島風のお好み焼きに近いところもありますが、三津浜焼きには独自の呼び方や焼き方があります。薄くのばした生地に、そばまたはうどん、肉、野菜、魚粉、ちくわなどを重ね、最後に半月形に折りたたむように仕上げるのが大きな特徴です。
松山中心部から少し足をのばして三津浜へ行くと、昔ながらのお好み焼き店でこの味に出会えます。
三津浜焼きの特徴
三津浜焼きの中心にあるのは「台付」と呼ばれるスタイルです。
そばやうどんの麺を入れたものを台付と呼び、麺の入らないものは素焼き、焼きそばや焼きうどんだけのものはバラと呼ばれることがあります。店によって呼び方や構成は少しずつ違いますが、三津浜焼きらしさは、薄い生地と麺、具材を重ねて焼くところにあります。
具材には、キャベツ、肉、卵、ちくわ、魚粉などが使われることが多く、港町らしい魚介の旨みがほんのり感じられるのも魅力です。
「二枚の生地で挟む」だけではない
三津浜焼きは、単に二枚の生地で具材を挟む料理というより、鉄板の上で生地、麺、具材を順に組み立てていく重ね焼きです。
最後に半分に折るようにまとめる店もあり、断面から麺や具材が見える姿が食欲をそそります。ソースの香り、魚粉の旨み、麺の食べごたえが重なり、軽食というより一食として満足感のある料理です。
三津浜で食べる意味
三津浜は、松山の海の玄関口として栄えてきた町です。
港、商店街、渡船、古い町並み。そうした日常の中で、三津浜焼きは地元の人に長く食べられてきました。観光名所として派手に飾られた料理というより、町の鉄板の上で続いてきた味です。
焼き上がるまでの時間を待ちながら、鉄板の音やソースの香りを楽しむのも、三津浜焼きの魅力のひとつです。
食べ方の楽しみ
焼きたてを、ヘラで少しずつ切りながら食べるのがおすすめです。
ソース、青のり、かつお節、マヨネーズなどの使い方は店によって違います。そば台付とうどん台付で食感も変わるので、何人かで行くなら食べ比べも楽しいです。
三津浜焼きは通年で楽しめる料理です。「夏や秋が旬」というより、地元の店で一年を通して味わえる松山のソウルフードとして考える方が自然です。
愛媛で味わうなら
まずは三津浜地区の専門店へ。松山市内中心部にも提供店がありますが、港町の空気と一緒に味わうなら三津浜散策と組み合わせるのがおすすめです。
人気店は待ち時間が出ることもあります。営業時間や定休日、持ち帰りの可否は訪問前に確認してください。
